2016年10月19日~25日、小笠原・父島(1/2)
10月19日~25日にかけて,小笠原諸島の父島に行ってきた.
おがさわら丸
父島に行くには,基本的には竹芝桟橋から週に一度程度の頻度で発着する「おがさわら丸」を使うことになる.
おがさわら丸は2016年7月に新造船(三代目)に代替わりし,まだ船内は真新しい状態だった. 父島へは片道24時間もかかり,父島旅行における最大の障害なのだが,感想を書いておく.
- 天候次第だと思うが,外洋ではまっすぐに歩けない程度に揺れる.船酔い対策を誤ると悲惨なことになると思われる.今回は酔い止め薬を飲み,三度の食事も取り,問題なくやり過ごせた.
- 24時間はひたすら長い.書籍なり何なり,行き帰りの時間を十分に潰す手段は必要だ.
- 特二等船室の居住性は悪くなく,よく眠れたし,起きている時間もリラックスできた.耳栓とアイマスクを携帯したのも良かった.
父島・大村地区周辺
父島に近いてくると海の色が明らかに青い. 気温も高く,期待が高まる.
昼前に二見港に到着し,徒歩3分程度の宿に荷物を預ける. 父島では二見港を中心とした大村地区に大半の宿や食堂があり,この日は大村地区を中心に散策することにする. 地区とは言っても,端から端まで徒歩で10分もかからない.
宿の裏手の山にある大神山神社. そこから更に登ると展望台がある. 10月だが陸地で浴びる陽射しはとても強く,真夏の東京よりも暑いぐらいだ.
二見港と大村地区に隣接する大村海岸. 浜辺は死サンゴで覆われており,とても美しい. 泳ぐこともできる.
三日月山にあるウェザーステーション展望台に登る. 大した距離を歩いたわけではないのだが,陽射しがアスファルトの登り道に照り返り,汗だくになった. 展望台は日陰になっており,眺望は最高で,涼しい風も吹いて素晴らしかった.
またしばらく歩き,宮之浜に行く. ここも遊泳に適した浜辺で,海中には珊瑚や魚がいるとのこと.
海岸巡り
二日目は天気も良いので海で泳ぐことにし,電動サイクルを借りて小港海岸へ向かう. 大村地区から少し行くと製氷海岸がある. 珊瑚礁の群生地帯で,珊瑚が見たければここで泳ぐと良いらしい.
父島は大半が坂道で,電動サイクルであってもそれなりに疲れる. 高いところから海を見ると,光の反射の加減なのか,海の碧色が一層映えて本当に美しい.
扇浦地区にある扇浦海岸. 扇浦地区にはいくつか宿があるので,多少は売店や食事処もあるだろうと思っていたが,皆無だった. 店も自販機も大村地区以外には無く,準備を怠って遠出すると割と本当に危険だ.
目的地の小港海岸に到着. 大村地区から途中脇道に逸れつつ,大体1時間ぐらいで到着した. 海の中まで砂浜の続く美しい海岸で,とても泳ぎやすく,しばらく浅瀬で泳いだり浮かんだりしていた. どの海岸もそうなのだが,ほとんど遊泳客がおらず,ゆっくりと楽しむことができた.
昼食のためにいったん大村地区まで戻る. 本当に店が無い.
午後は宮之浜で泳ぐ. 足場がゴツゴツしていて,潜ると多くの珊瑚と魚が見れる. 珊瑚は種類によっては気持ち悪いが,魚は可愛かった.
ナイトツアー
父島は夜も楽しい. ナイトツアーに申し込んで,夜行性のオガサワラオオコウモリ,光るキノコのグリーンペペ,ネムリザメ,そして満天の星空を見た.