2009年5月5日〜6日,日光(二日目)
日光・二日目,小雨. 二社一寺(特に輪王寺)についてはボロクソな印象しかないけど,それを除けば,日光は自然と史蹟に感動できる良い場所だと思った.
開山堂
日光山内の奥へと登っていくと,周囲が山らしくなってきたあたりに輪王寺の「開山堂」がある. 日光開山の祖と言われる勝道上人の墓があり,かつては重要な信仰地だったのだろうが,今は寂れた雰囲気が漂う. 曇天の暗い空のせいか,岩の下に並ぶ仏像や苔生した石畳には若干の不気味ささえあり,無常感がとても良い.
滝尾神社
開山堂のあたりから不揃いの石を並べたデコボコの古道が始まる. 滝尾神社へ続く滝尾参道. 敷石の上を飛び跳ねるようにして歩かなければならないので,一歩進むだけでも大変なのだが,それも悪くない. 参道沿いにはたくさんの史蹟が点在していて,退屈せずに歩くことができる.
20分ぐらい飛び跳ね進むと,滝尾神社に到着. 実は近くまで車で来ることもできるのだけど,歩いてきて正解だった.
朝の早い時間だったからか,境内には誰もおらず,木漏れる光が溢れている. 近くの清流の音が疲労を心地よく癒し,達成感も相まって,気分が良いことこの上ない. 創建の祖・空海はここで女峰山の女神・田心姫命を幻視したらしいが,たしかにこの自然は神秘を見せる.
華厳の滝
午後は華厳の滝. 「瀑布」と言う言葉が似合いすぎる迫力に感動した. 腹に響く音が良い.
500mを数十秒で降下するエレベーターとか,とても深い霧とか,滝の周辺も面白かった.