2008年12月26日〜27日,諏訪 (一日目)

早めの年末休暇を取得して,諏訪に行ってきた. 新宿からあずさ一本で行けるし,温泉もあって,手頃な観光地ということで選択. 主な目的地は諏訪大社. 鹿の首,生贄に殺される神官,歴史と伝説,そして温泉.


茅野駅

新宿から2時間ちょっとで茅野駅に到着. 近くはないが,それほど遠いわけでもない. ホームにおりた瞬間に寒さに心が折れたので,セブンイレブンでニット帽を買う.

茅野駅

諏訪大社 上社・前宮 (まえみや)

茅野駅から上社・前宮へタクシーで移動. 上社は出雲からの外来の神・建御名方神を祀る社であるが,前宮は土着の自然神であるミシャグジ信仰の色合いが強い. 鹿・猪の首を生贄として捧げる「御頭祭 (おんとうさい)」の舞台である十間廊,現人神(大祝)が秘祭を行った地下室跡など,ほのかな原始宗教の香りが強烈に印象深かった.

諏訪大社 上社・前宮1 諏訪大社 上社・前宮2 諏訪大社 上社・前宮3 諏訪大社 上社・前宮4 諏訪大社 上社・前宮 御柱 諏訪大社 上社・前宮 本殿

前宮 → 本宮

前宮から本宮へは徒歩で20分程度. 途中に,諏訪大社の神長官を勤めた「守矢一族」の神長官守矢史料館があり,諏訪の信仰に関する歴史や史料に触れることができる.

伝説では,出雲から敗走してきた建御名方神が天竜川において諏訪の洩矢神を打ち破り,新たに諏訪の主神となった. しかし,負けた洩矢は新体制でも神長官として土着のミシャグジ神を祀り続けた. 土着神の性質が新しい神に習合されるということは良くあるが,諏訪では古い信仰がマルっと保存された. 面白い話だ.

神長官守矢史料館・ミシャグジ様の社

本宮近くの北斗神社,ふもとに小さな社があった. 30cm四方サイズの社でさえ,ミニサイズの御柱で囲ってある. 御柱とは何なのだろう? 「諏訪の氏子の魂の結晶」という説明は,いまいち腑に落ちない.

北斗神社ふもとの社

諏訪大社 上社・本宮 (ほんみや)

諏訪神社 上社・本宮. こちらは自然信仰の色は薄く,建御名方神の伝説に由来した土俵や力士・雷電像などがある. ペルシャ猫とタヌキの中間みたいな猫が歩いていた.

諏訪大社 上社・本宮 入り口 諏訪大社 上社・本宮 布橋 諏訪大社 上社・本宮 注連縄 諏訪大社 上社・本宮 土俵

上諏訪駅周辺

上諏訪駅へ行く前に諏訪湖や高島城も見物する. 高島城は遠目から見ただけだが,微妙.

高島城 諏訪湖


上諏訪駅から中央線で下諏訪駅へ行き,温泉宿まで歩く. 日が落ちてからはまさに極寒で,この日の温泉は本当に生き返る心地がした.