競業避止義務

現在の仕事と競合する他社への転職を制限する 競業避止義務 についてメモ.

要点をまとめると,この義務が不当に従業員の自由を奪っていないか, 過去の裁判では次の要素が問題となった.

  1. 競業避止義務の期間.長すぎてはダメ.
  2. 場所の限定. ローカルな業務なら,営業区域の重ならない場所での競業行為を禁止するのは行き過ぎ.
  3. 制限対象の範囲.元の業務と実質的に同じであることが必要.
  4. 代償措置.例えば退職金増額などの埋め合わせがあったかどうか.

これらの要素を鑑み,場合によっては企業の課す競業避止義務が無効とされることもあるということ.