匿名化ソフトウェア "Tor" を使ってみた
匿名化技術として名前だけは知っていた「Tor」を使ってみた. そんなに導入は難しくなく,裏の仕組みも複雑ではないみたい. Wikipedia の説明を読む限り,
- Tor 自体はローカルで Socks プロキシとして動作し, 通信を自動的に複数の Tor サーバ 経由で送受信する (多段プロクシ)
- 経由する Tor サーバは短期間のうちに自動的に変更される
- 各ノード間の通信はTLSによって暗号化されている
という感じのようだ.
Windows版インストーラは以下の三つのコンポーネントを含んでいる.
- Tor 本体
- Vidalia (Tor の設定と起動を楽にするインターフェース)
- Privoxy (ローカルで動作する HTTP プロクシ)
ブラウザから Tor を使う場合,ローカルの Privoxy 経由で ローカルの Tor に接続する,という流れになる.
ブラウザ -- localhost:8118 Privoxy -- localhost:9051 Tor
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Torサーバ A
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Torサーバ B
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`-- 目的地
実際に使ってみて,ディスティネーションから見えるIPアドレスが 変わることは確認した. ただし,想像していた以上に遅く,ウェブアクセスすらもっさりする.
参考にしたのは以下のサイト.
- Tor 公式サイト
- Tor - Wikipedia: 技術的な説明はここに詳しい
- 匿名SocksプロクシTorを簡単に使えるVidalia