3月11日の上野散策 〜 千鳥ヶ淵戦没者墓苑、靖国神社
朝から歩きっぱなしで、既にへろへろに疲れていた。 しかしすぐ近くに千鳥ヶ淵戦没者墓苑があることを地図で知り、せっかくなので足を運ぶ。
休日であるにも関わらず、人影はほとんど無い。 なんとなく寂しい場所だったが、墓苑というのはそういうものなのかもしれない。
慰霊施設。 東工大の教授が設計したものらしい。 無宗教の形式を重視しているそうで、「そつの無い」空間だった。 献花したが、手を合わせて良いかはわからなかった。 あとで調べると、慰霊者が任意に慰霊していいらしい。
墓苑を出ると、目の前に靖国の巨大な鳥居が見える。 普通の鳥居の三倍くらいはあるんじゃないだろうか。
靖国へ至る参道。 偉い山口県人の銅像がある。 靖国というと街宣者や右翼のイメージがあるが、今日は家族連れや外国人旅行者などしかいなかった。
靖国神社の入り口。
境内は、見通しの良い空間に社殿が点在している。 参拝客が腰を下ろして落ち着けるスペースや能楽堂などがある。 靖国は娯楽色の強い施設だったという話を聞いたことがあるが、確かにそんな印象を受けた。
最後に遊就館へ。 館内は撮影禁止のため、写真は無し。 神社の由来からすると当然なのだろうが、幕末から維新、その後のいくつかの戦争について、現在の国家に続く側から解説がなされている。 質的にも量的にも非常にレベルの高い資料館だと思う。 血生臭い歴史の話ではあるし、イデオロギー的な面からも人によっては受け付けないかもしれない。
遊就館を出てくるころにはどうしようもなく疲れきっていた。 そのまま帰途に着く。
部屋に帰るとふくらはぎが痛んで歩くこともできないほどだったが、それもまた充実。